防虫剤・防虫法:夏の害虫対策

夏は最も害虫被害が多い季節である。このため害虫被害に遭う葉物野菜は秋から春に栽培し、夏場は出来るだけ栽培を見合わせている。

夏場に栽培している野菜の害虫対策と被害状況についての現状を記す。

1.キュウリ、マクワウリ、カボチャ(露地栽培)

★葉の食害:ウリバエ、テントウムシダマシなど。

・対策:幼苗期は防虫ネットのトンネルなどで囲う。

・対策:成長期は防除をしていない。

・被害状況:ウリバエなどの食害はあるが、生育には全く影響しない。

☆実の食害:コーロギ、蟻など。

・対策:マクワウリとカボチャは下敷きをする。

・被害状況:適期に収穫すれば食害は少ない。

2.ナス(露地栽培)

★葉の食害:イモムシ(メンガタスズメの幼虫)、テントウムシダマシなど。

・対策:見つけ次第補殺、定期的に防虫剤散布(ニンニク・唐辛子・木酢液)。

・被害状況:防虫剤を散布しても葉は食害される。追肥で草勢強化に努めている。

☆実の食害:オオタバコガ、ハスモンヨトウの幼虫、カメムシなど。  ・対策:ポリ袋を掛ける。

・被害状況:食害は全くない。

3.ピーマン、シシトウ、唐辛子(露地栽培)

★葉の食害:アブラムシ、カメムシ、ミナミキイロアザミウマなど。

・対策:見つけ次第補殺、定期的に防虫剤散布(ニンニク・唐辛子・木酢液)。

・被害状況:現在の所、葉の食害は少ない。

☆実の食害:タバコガ、甲虫など。

・対策:定期的に防虫剤散布(ニンニク・唐辛子・木酢液)。

・被害状況:現在の所、実の食害は少ない。

4.トマト(雨よけハウス、露地栽培)

★葉の食害:テントウムシダマシ。

・対策:定期的に防虫剤散布(ニンニク・唐辛子・木酢液)。

・被害状況:現在の所、葉の食害はない。

☆実の食害:タバコガ、甲虫など。

・対策:雨よけハウスの開放部(スカート部)を防虫ネットで囲む。

・被害状況:防虫ネットの張り方が悪いとタバコガの幼虫に実を食害される。7月~8月はタバコガの幼虫の防除を強化する必要がある。

5.オクラ(露地栽培)

★葉の食害:ワタノメイガの幼虫(葉を巻く)。

・対策:手で補殺、定期的に防虫剤散布(ニンニク・唐辛子・木酢液)。 ・被害状況:8月~9月に発生するが葉を食害されてもそおままにしている。

☆実の食害:カメムシ(イボイボ状となる)。

・対策:手で補殺、定期的に防虫剤散布(ニンニク・唐辛子・木酢液)。 ・被害状況:8月~9月に多発する。実の食害はなっても手で捕殺する程度。

6.枝豆(露地栽培)

★葉の食害:テントウムシダマシ、カメムシ、マメコガネムシなど。

・対策:早播きと換気フィルム・防虫ネットのトンネル栽培を実施中。 ・被害状況:葉の食害は少ない。

☆実の食害:カメムシ(実を吸汁する)。

・対策:早播きと換気フィルム・防虫ネットのトンネル栽培を実施中。

・被害状況:防虫ネットのトンネルをきちんとすれば食害は発生しない。

7.サトイモ、コンニャク、サツマイモ、ヤマイモ(露地栽培)

★葉の食害:イモムシ、ハスモンヨトウなど。

・対策:見つけ次第補殺。コンニャクイモは防虫ネットのトンネル栽培。 ・被害状況:葉の食害個所を見つけ補殺することで対応出来ている。

☆実の食害:ハリガネムシなど。

・対策:対策はしていない。

・被害状況:サツマイモは出来るだけ早期に収穫することにしている。

8.太ネギ、分結ネギ、ワケギ(露地栽培)

★葉の食害:アザムウマ(スリップス)など。

・対策:定期的に防虫剤散布(ニンニク・唐辛子・木酢液)。

・被害状況:効果はほとんどない。
9.トウモロコシ(露地栽培)

★葉茎の食害:アワノメイガ、タバコガ、アブラムシなど。

・対策:防虫ネットハウスで栽培中。

・被害状況:防虫ネットをきちんと張れば茎葉の食害はない。

蜜植栽培をするとアブラムシが発生するので1莢栽培としている。

☆実の食害:アワノメイガ、タバコガ、ハクビシン。

・対策:防虫ネットハウス栽培。

・被害状況:防虫ネットハウス栽培では被害は少ない。

ハクビシン対策としてスカート部を防鳥ネットで囲んでいる。

10.ニンジン、パセリ(露地栽培)

★葉茎の食害:キアゲハ。

・対策:対策は取っていない。

・被害状況:2~3回は食害される、食害を見つけ次第手で捕殺する。

 

 

11.シソ、ニラ、モロヘイヤ、ハヤトウリ、落花生(露地栽培)  ★葉、実共に防除はしていない(2017年8月21日改正)。

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