サツマイモ :害虫

サツマイモの害虫には、茎葉を食害するハスモンヨトウ、ナカジロシタバ、エビガラスズメ、塊根部を食べるコガネムシ類などの幼虫がいる。

1.茎葉の食害

茎葉を食べる害虫にはハスモンヨトウ、ナカジロシタバ、エビガラスズメなどがいる。印西市では茎葉が食害され丸坊主になるケースはない。これまで防虫剤(ニンニク・唐辛子・木酢液)の散布や防虫対策をしたことは無い。

(1)害虫の種類と生態

①ハスモンヨトウ ハスモンヨトウは卵をかたまりとして産む。幼虫は体長1~4cm、緑色、灰色または黒褐色の虫、集団で葉を食害する。その結果、葉は葉脈だけが残り全体が白っぽくなる(白化現象)。

➁ナカジロシタバ ナカジロシタバは、サツマイモの葉だけを食べる特殊な害虫である。冬場は畑の土中で蛹になって冬を越す。4~5月に羽化し、8月下旬~9月中旬に繁殖する。

体長2~4cmのイモムシで、淡紫色で5本の細長い黄色の線がある。若齢幼虫は未展開の葉を食べる。老齢になると摂食量が急増し、茎葉が丸裸になる。

③エビガラスズメ 体長2~9cm、尻に角のような突起をもった大きなイモムシ。葉を激しく食害し、あっという間に株全体を丸坊主にする。

(エビガラスズメの幼虫)

(2)天敵

蟻をはじめとした多くの天敵がいる。蟻はハスモンヨトウ、ナカジロシタバなどの卵や幼虫を食べる。クモやカメムシの仲間も孵化幼虫を餌にしている。 サツマイモは葉の付け根に蜜を出して、蟻に食べさせている。蟻は蜜をもらう代わりに葉を食害する害虫を食べ共存共栄している。

(3)防除

印西市でサツマイモの無農薬栽培を13年間続けている。茎葉の防除を行ったことはない、また茎葉が食害され丸坊主になることも経験していない。

2.塊根部の食害

土壌中の害虫としてはサツマイモネコブセンチュウとコガネムシ類の幼虫が被害を与える。特にコガネムシ類の幼虫はイモの表面を食害し、商品価値を低下させてしまう害虫である。

(1)サツマイモネコブセンチュウ

サツイマイモネコブセンチュウ被害は、初期生育の遅れや栄養障害症状となるだけでなく、イモの奇形や表面に褐色や黒褐色の斑点ができる。

ネコブセンチュウを回避するためには ・抵抗性品種の選択。

・連作を避ける。

・畑に野菜の藁などの有機物を鋤き込まない。

・落花生などの拮抗作物を栽培する。

などの方法がある。

(2)コガネムシ類の幼虫

サツマイモを加害するコガネムシ類にはアオドウガネ、ドウガネブイブイ、ヒメコガネ、サクラコガネ、セマダラコガネ、ビロウドコガネなどの幼虫が食害する。

(コガネムシの幼虫)

体長2~4cm、白色または黄色の虫で、虫はいつも体を丸めているのが特徴である。イモの表面を浅くかじり、その部分があばた状に凹む。

また、傷口から黒斑病が侵入してイモが黒く腐る。 成虫は植物の腐った葉や根にひかれて飛来し、卵を産む。このため、土の中に枯れ草、藁などを混ぜ込むと多発し易い。

発生盛期は6~9月頃まで成虫の発生が見られ、サツマイモの栽培期間と重なる。サツマイモ畑では幼虫が8月下旬頃から増加する。

9月以降になると幼虫の発育に伴い摂食量も増加し被害が急激に拡大する。

3.害虫への対応

現在、変形やあばた状のしたサツマイモが見つかることはほとんど無い。サツマイモネコブセンチュウの被害は無いと考えている。

但しイモの表面を浅くかじり、その部分があばた状に凹むコガネムシ幼虫の被害は発生している。特に収穫時期が10月中旬を過ぎると多くなる。 今後の対策として

①出来るだけ連作を止め輪作とする。

➁野菜残渣の鋤き込みを止めているが更に徹底する。

③出来るだけ畝幅を広くし、葉が腐らないようにする(作付け面積の面で難しいが)。

などを考えている。

コガネムシの幼虫の被害にあったサツマイモはあばた状で見てくれ着て呉羽は悪いが味は変らない。このため対策が後回しになっている(2017年9月21日作成)。

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