2019年は5月の干ばつ、秋の台風などが印西市を襲った。菜園に被害をもたらしたのは、秋の台風(防風雨)である。
(暖かい日が続きアロエが咲く)
台風の強風で白菜、ダイコン、秋ナス、秋キュウリ、蔓ありインゲン、サトイモ、落花生が被害を受けた。さらに台風の塩害で冬ダイコンの生育が大幅に遅れ、白菜は病気となった。
春から秋は異常気候であったが、その外は温かい天気に恵まれた。2019年の野菜栽培結果を回顧してみる。
(咲き誇る生垣の山茶花)
1.気候
2019年の印西市の気候で特記すべき点は
①5月の干ばつ
5月の干ばつは、5月21日の降雨で何とか被害が無くなる。
➁台風による強風被害
9月9日の15号、10月24日の19号が印西市を襲う。菜園の合掌式支柱が倒壊する。サトイモの葉が千切れる。
➂暖冬
11月から12月は暖冬となった。アブラムシ対策の防虫剤を散布した。
2.作柄
今年の作柄は平年並み、乃至豊作のものが多かった。
①豊作の作物
ジャガイモ、イチゴ、夏キュウリ、ナス、ピーマン、シシトウ、ゴーヤ、キャベツ、ブロッコリー、スティックブロッコリー、ノラボウ菜、ニラ、ショウガ、長ネギ、ハヤトウリ、コンニャク、緑肥用小麦。
➁平年並みの作物
玉ネギ、冬ダイコン(青首ダイコン)、スティックダイコン、サツマイモ、サトイモ、モロヘイヤ、スナップエンドウ、大玉トマト、大玉スイカ、カボチャ、細ネギ、エシャレット、人参、小松菜、オクラ、シュンギク、パセリ、グリーンアスパラ、サニーレタス、小カブ、ヤマイモ、ウド、ハヤトウリ、唐辛子、ほうれん草、ゴボウ、菜花。
③不作の作物
そら豆、白菜、ミニトマト、中玉スイカ、落花生、ニンニク、ミョウガ。
中玉スイカは異常高温で甘みの少ないものとなる。ミョウガも水不足で生育不良、ニンニクとそら豆は病気で収穫量が大幅に減少した。白菜と落花生は台風の被害で収量が大きく減少した。
3.新規栽培法
新しくジャガイモの蜜植栽培、サツマイモの蜜植栽培のテストを行ない、栽培技術を確立した。
①ジャガイモの蜜植栽培
ナス科野菜の栽培面積を半減するために黒マルチを張った畝に2条植えの蜜植栽培を行なった。結果は通常の1条植えと同程度(14kg~16kg/種イモ1kg)であった。今後は肥料を増量し蜜植栽培を行なう予定である。
➁サツマイモの蜜植栽培
サツマイモの栽培面積を半減するため、黒マルチを張った畝に2条植えの蜜植栽培を行なった。肥料の増量と収穫時期を遅くすることで増収となった。
➂ヤマイモの2年栽培
一度植え付けたヤマイモを2年間栽培するテストを行う。2年物は大きなイモに成長し、1年ものの2倍以上の重量となった。
4.野菜のプチ直売所販売
2015年からコスモプラザにある健康マージャン室のプチ直売所で食べきれない野菜を販売している(1袋100円)。販売の主目的は栽培した有機・無農薬野菜が美味しい味に仕上がっているかを確認するためである。
有機・無農薬野菜で好評な野菜はコンニャク(加工品)、キュウリ、ナス、スナップエンドウ、そら豆、サトイモ、ヤマイモ、サツマイモ、サラダ用玉ネギ、長ネギ、ピーマン、ニンニク、ブロッコリー、キャベツ、菜花、ダイコン、ゴボウ、シュンギク、ノラボウ菜、ショウガ。
僅かの品数でも収穫・洗浄・袋詰めに多くの手間と時間が掛るが、軽トラを購入したので週3回の販売を行なっている。今年の売上高は昨年の15%増であった。
5.家の光協会発行の「やさい畑」に4回掲載
2016年の春準備号(1月号)から始めた「畑のエジソン技あり菜園塾」は、2018年春準備号(1月号)で完結した。
2019年も「畑のエジソン技あり菜園塾」として有機野菜の栽培法が4回掲載される。
➀春号:サツマイモの苗の植え方:ドロドロ植え(4ページ)
➁ 初夏号:キュウリとインゲンの交互栽培、高糖度カボチャの栽培、トウモロコシの3回栽培、玉ネギの跡地のマクワウリ栽培(4ページ)
➂秋号:玉ネギ、ネギ苗の育苗法(4ページ)
➃冬号:ヤマイモの2年栽培(2ページ)
今後も15年間続けている有機無農薬栽培の全てのノウハウをブログで紹介して行く。全国の家庭菜園の皆様に少しは参考になると考えている(2019年12月31日作成)。