毎年群馬県沼田市の実家に幼馴染4名が集まり、正月用餅つきを行っている。12月24日、餅つきの準備作業として「米研ぎとほとばし」を行う。
12月25日、13臼の正月用餅を搗く(昨年より3臼少ない)。
2.餅つき(12月25日)
12月24日、米研ぎの終了後、弟と一緒に餅つきの準備をする。先ず鉄板を敷き、その上の鉄製のカマドをセットする。カマドの後ろに風よけのパレットを置く。
(石臼・杵、餅つき機を用意する)
軒下に置いてある石臼を転がし、餅を搗く場所に移動させる。稲藁を放射状に敷き中心に石臼をセットする。臼、2本の杵、しゃもじ、柄杓、手返し用桶を用意しお湯で洗浄する。
乾燥した薪を割り、カマドにくべられるように横に置く。しょうぎやバケツ、石.臼、杵、しゃもじ、蒸篭、しゃもじ、柄杓、餅つき機などを水洗しておく。
(カマドに着火し米を蒸す)
12月25日、幼馴染4人とその家族1名(奥さん)で13臼の餅を搗く。13臼の餅を一日で搗く必要があるので、7時に起床し餅つきの準備を始める。
釜に水道水を入れ、着火剤(大鋸屑に灯油を浸み込ませたもの)を投入し薪をのせチャッカマンで着火する。乾燥しているので直ぐ着果する。
ほとばしたもち米を納屋から運び、ザルにあけ水を切る。そして木製の蒸籠2基に布巾を敷き、水を切ったもち米を投入し布巾で覆う。蒸籠を釜に2段重ねてセットする。
(二人で餅を搗く)
上段の蒸籠には蓋をのせ、カマドに薪をくべ水蒸気がたくさん発生するように火力を強める。約40~50分で上段の蒸籠より蒸気が噴き出し始める。
噴き出し始めてから、約10分間で米が蒸し上がる。蒸し米を試食し、芯がなければOKとする。蒸し上がった米を餅つき機に投入し、練りを開始する。
蒸し米が練れて餅状となり、表面に米のツブツブが無くなる迄練る。50cc程度の冷水を掛け、手で練り餅を掴み石臼に移す。二人で交互に杵を打ちおろす。
杵に餅がくっ付き始めたら搗くのを止めしゃもじで切り返す。これを3回繰り返し、最後はひとまとまりなるように数回手返しをする。
伸し板にとり粉を敷き、搗き終った餅をのせ麺棒で伸す。暖かい屋内で短時間に伸すのがポイントなる。時間をかけると冷めて硬くなりヒビが入り、平らな角餅とならない。
伸した餅を1昼夜ほど冷やし、硬くなりかけた餅を包丁で切り角餅にする。冷えないとうまく切れないので、1昼夜ほど冷ます。
餡入りの大福餅を沼田市では「アンピン」と呼ぶ。幼馴染のSさんの奥さんが餡子玉を100個用意してくれた。一臼を全てアンピンにする。
つき上がった餅に、とり粉をまぶしながら1個分の皮を手で千切る。表に合わせ目が来ないようにして薄い円形の皮をつくる。
餡子玉を皮で包み、餡子が見えなくなるまで餅で包む。手で形を整えアンピンが完成する。今年ももち米は群馬5号を使用した(2019年12月26日作成)。