ホオズキカメムシは体長10~13mmの焦げ茶色のカメムシで体表には細かな微毛が密生しており、光沢がない。腹が赤いなどの特徴がある。
1.食害状況
ホオズキカメムシはピーマン、トウガラシ、シシトウ、ナスなどのナス科の野菜やホオズキ、アサガオなどを食害する。
(シシトウに群がるホウズキカメムシ)
ピーマンやシシトウ、トウガラシにホオズキカメムシが沢山付いて、茎の所から吸汁されると枝の元気が無くなり、実が貧弱になったりする。
特に畑の隅にホオズキを栽培するとホオズキカメムシが沢山付いてびっくりすることがある。従って菜園の花壇にはホオズキを植えないことにしている。
2.防虫法
ホオズキカメムシには防虫剤(ニンニク・唐辛子・木酢液液)をスプレイしても効果が無いのでホオズキカメムシが寄り付かないようにしている。
(1)菜園にホオズキを植えない
ホオズキはホオズキカメムシの好物なので花壇での栽培を止めている。また空き地などに生えている場合がシャベルで抜き取り廃棄している。
(2)ナス・ピーマンなどを元気な株に育てる
ナス・ピーマンは風通しを良くし、ホオズキカメムシの居心地が悪くなる環境にする。
3.防除法
ナス・ピーマンにホオズキカメムシがたくさん付いた場合は次の方法で捕殺している。簡単な方法でたくさんのホオズキカメムシを駆除できる。
(水を張ったボールにカメムシを受ける)
先ずポリバケツやボールに水を張る。カメムシが居る枝に下に水を張ったポリバケツを置き、枝をトントントントンと叩いてやるとバケツにどんどん落ちて来る。
ポリバケツやボールは表面がツルツルしたものが良い。カメムシが滑って壁を登ってくることが出来ない。捕獲後棒等で水をかき混ぜる。
4~5分で元気がなくなり30分ほどで死滅する。バケツだけでなく、狭い場合はボールなどの捕りやすい容器を用いている(2017年8月26日作成)。