2020年1月17日、1回目のEMボカシ肥料を製造する。通常のボカシ肥料原料の米糠、油粕に古い白米を配合した窒素を多く含むアミノ酸肥料である。
1.EMボカシ処方(1月17日)
以下の処方で製造する。
・米糠:2kg(窒素2.7、リン酸5.4、カリ2.1、C/N比17.8)
・油粕:3kg(窒素5、リン酸2、カリ1、C/N比7.0)
・白米(水に浸した古米):3kg(窒素1.2、リン酸0.3、カリ0、C/N比38)
・生ゴミ用EMボカシ:約30g
・EM生ゴミ堆肥分離液:約20ccを添加
・雨水:少々
計:約9kg
白米は一昼夜水に浸し、水切りしたものを用いた。EMボカシ肥料の推定肥料成分は窒素2.8%、燐酸2.0%、カリ0.9%。
2.製造法
(1)仕込み(1月17日)
米糠4kg、油粕6kg、白米6kg、生ゴミ用EMボカシ60gを計量しトロ箱の中でかき混ぜる。白米は一昼夜水に漬け、水切りしたものを用いた。
(水に浸した古米を水切りする)
白米が水分を含んでいるので水を添加しない。底に粉が残るので十分混ぜ合わせる。EM生ゴミ堆肥分離液を加え更に手でかき混ぜる。
(原料をバットに投入し良く攪拌する)
軽く握って塊がポロポロと崩れるくらいになったら終了とする。約18kgのボカシ肥料の仕込みが終わる。
18リットルの石油缶2缶に仕込みが終わった原料を投入する。金属の蓋で密閉し、内部を嫌気性雰囲気にする。
(ガロン缶に充填する)
(2)発酵(1月17日~2月末)
石油缶に詰めたEMボカシ肥料はサツマイモの踏込み温床(室温5~20℃)に入れて発酵させる。EM菌は嫌気性雰囲気下(酸素がない雰囲気)で発酵が進む。
(サツマイモの室で発酵させる)
最適発酵温度は25~35℃、内部温度が10℃以下では発酵は進まないと言われる。1月17日の温床内の室温は19℃、石油缶に詰めたEMボカシ肥料は9℃であった。
時々内部温度を測定し時間を掛けて発酵させることにする
(3)用途
EMボカシ肥料(1)は窒素2.8%、燐酸2.0%、カリ0.9%と窒素分の多い有機肥料(アミノ酸肥料)である。葉菜の追肥として用いる(2020年1月17日作成)。