２０１７年１２月４日、２０１８年度に使用するＥＭボカシ肥料（１）を製造する。通常のボカシ肥料原料の米糠、油粕に白米を配合した窒素を多く含むアミノ酸肥料である。
１．ＥＭボカシ処方（１２月４日）
以下の処方で製造する。
・米糠：２ｋｇ（窒素２．７、リン酸５．４、カリ２．１、Ｃ／Ｎ比１７．８）
・油粕：３ｋｇ（窒素５、リン酸２、カリ１、Ｃ／Ｎ比７．０）
・白米（カビが発生したもの）：３ｋｇ（窒素１．２、リン酸０．３、カリ０、Ｃ／Ｎ比３８）
・生ゴミ用ＥＭボカシ：約３０ｇ
・ＥＭ生ゴミ堆肥分離液：約２０ｃｃを添加
・雨水：ゼロ
計：約９ｋｇ
白米は一昼夜水に浸し、水切りしたものを用いた。ＥＭボカシ肥料の推定肥料成分は窒素２．８％、燐酸２．０％、カリ０．９％。
２．製造法
（１）仕込み（１２月４日）
米糠２ｋｇ、油粕３ｋｇ、白米３ｋｇ、生ゴミ用ＥＭボカシ３０ｇを計量しトロ箱の中でかき混ぜる。白米は一昼夜水に漬け、水切りしたものを用いた。
（ガロン缶でＥＭボカシ肥をつくる）
白米が水分を含んでいるので水を添加しない。底に粉が残るので十分混ぜ合わせる。ＥＭ生ゴミ堆肥分離液を加え更に手でかき混ぜる。
軽く握って塊がポロポロと崩れるくらいになったら終了とする。約９ｋｇのボカシ肥料の仕込みが終わる。
１８リットルの石油缶に仕込みが終わった原料を投入する。金属の蓋で密閉し、内部を嫌気性雰囲気にする。
（２）発酵（１２月４日～１月末）
石油缶に詰めたＥＭボカシ肥料は、トマトハウスの温室（室温５～２０℃）に入れて発酵させる。ＥＭ菌は嫌気性雰囲気下（酸素がない雰囲気）で発酵が進む。
最適発酵温度は２５～３５℃、内部温度が１０℃以下では発酵は進まないと言われる。１２月４日のハウス室温は１６℃、石油缶に詰めたＥＭボカシ肥料は１１℃であった。
時々内部温度を測定し時間を掛けて発酵させることにする
（３）用途
ＥＭボカシ肥料（１）は窒素２．８％、燐酸２．０％、カリ０．９％と窒素分の多い有機肥料（アミノ酸肥料）である。葉菜の追肥として用いる（２０１７年１２月４日作成）。