2017年は秋の台風や長雨、冬の寒波などが日本列島を襲った。印西市の菜園に被害をもたらしたのは秋の台風(強風)と長雨、冬の寒波である。
台風の強風で秋ナス、秋キュウリ、蔓ありインゲンが全滅となる。秋の長雨と冬の寒波で、サツマイモの割れ、秋ジャガの腐り、葉物野菜の生育不良などの被害が出る。
前半は安定した気候であったが、後半は不順な天気が続いた。2017年の野菜栽培結果を回顧してみる。
1.気候
2017年の印西市の気候で特記すべき点は ①台風による強風被害が2回あった。 ➁ 秋の長雨と冬の寒波が続いた。 など前半は比較的良好な気候であったが秋以降は不順な天候が続いた。
2.作柄
今年の作柄は平年並み、乃至は豊作のものが多かった。
①豊作の作物
イチゴ、夏キュウリ、ナス、ピーマン、ミニトマト、キャベツ、ブロッコリー、カボチャ、オクラ、白菜、ダイコン、ハヤトウリ、モロヘイヤ、ショウガ、唐辛子、落花生。
➁平年並みの作物
そら豆、ジャガイモ、玉ネギ、サトイモ、コンニャクイモ、スナップエンドウ、ゴーヤ、ニンニク、ネギ、エシャレット、ワケギ、人参、小松菜、シュンギク、パセリ、グリーンアスパラ、小カブ、ヤマイモ、ミョウガ、ウド、ニラ。
③不作の作物
サツマイモ、秋ジャガ、ほうれん草、ミョウガ。 サツマイモは長雨による割れ発生、秋ジャガも長雨による発芽不良(種芋の腐り)、ほうれん草も長雨によるベト病の発生、ミョウガは移植根の腐りが原因と考えている。
3.新規栽培法
新しくナス・ピーマンの合掌式支柱栽培、キャベツのハンモック栽培、ダイコンの3本仕立て栽培を行なった。
①ナス・ピーマンの合掌式支柱栽培 ナスの垂直支柱、ピーマンのV字支柱を改良し、合掌式支柱を組み合わせた。台風の強風に耐えることが出来た。ピーマンは4株で500本以上と収穫量も向上した。
➁キャベツのナメクジ対策
キャベツの底にナメクジが棲みつくのを防止するために、乾燥剤の籾殻を敷き詰めた。さらに園芸ネットでハンモック状に吊り上げる。ナメクジはほとんど棲みつかなくなった。
③ダイコンの3本仕立て栽培 冬ダイコンは5粒まき1本仕立てから2本仕立てを続けている。今年から一部を5粒まき3本仕立てにした。2本仕立てと同様な青首ダイコンが得られた。
4.野菜のプチ直売所販売
2015年からコスモプラザにある健康マージャン室のプチ直売所、で食べきれない野菜を販売している(1袋100円)。
販売の目的は栽培した有機・無農薬野菜が美味しい味に仕上がっているかを確認するためである。
有機・無農薬野菜で好評な野菜はコンニャク(加工品)、キュウリ、ナス、スナップエンドウ、そら豆、サトイモ、ヤマイモ、サラダ用玉ネギ、ピーマン、長ネギ、カボチャ、ニンニク、ブロッコリー、キャベツ、菜花、ダイコン、ゴボウ。
僅かの品数でも収穫・洗浄・袋詰めに多くの手間と時間が掛る。軽トラを購入したので週3回の販売も楽となる。今年は多忙で売上高は昨年の80%であった。
5.家の光協会発行のやさい畑に連続6回掲載
昨年は「畑のエジソン有機農業塾」として連続6回。2017年も「畑のエジソン技あり菜園塾」として連続6回有機野菜の栽培法が掲載される。
13年間続けている有機無農薬栽培の全てを紹介しました。全国の家庭菜園の皆様に少しは参考になったと考えています。
「畑のエジソン技あり菜園塾」は春準備号(1月号)で完結します。今後も有機無農薬栽培の新しい栽培法に挑戦して行きます(2017年12月31日作成)。